OP室で働く麻酔補助CEの日常

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周術期モニタリング総まとめ ― CEのための「読み方」と「トラブル対応」

周術期モニタリング総まとめ ― CEのための「読

手術室で使うモニタは、数値を表示するだけの装置ではありません。波形の形、アラームの鳴り方、他のパラメータとの食い違い ― そこから換気・循環・機器のどこで何が起きているかを読み解くのが、臨床工学技士(CE)の役割です。

このページは、当サイトの周術期モニタリング関連記事を「モニタ別」に整理した目次です。基礎の読み方から、現場で遭遇しやすいトラブルの切り分けまで、順に読めるようにまとめています。

現場で引くための無料ツール

この目次で扱う所見・アラームを、現場で「引く」ためのリファレンスです。原因(機器由来/患者由来)と確認手順をその場でたどれます。

周術期モニタリング トラブル対応リファレンスを開く →

周術期モニタリングの全体像

図: 周術期モニタリングの全体像

モニタリングの考え方(共通の視点)

どのモニタでも、評価の軸は次の2つに分けると整理しやすくなります。

  • 波形の「形」 … 換気力学・回路・センサー・装着状態の問題を反映しやすい
  • 数値の「高さ・トレンド」 … 代謝・循環・全身状態のバランスを反映しやすい

「形は正常なのに数値だけ動く」なら循環・全身要因を、「数値は範囲内だが形がおかしい」なら機器・装着・回路要因を先に疑う ― この順序が、原因の切り分けを速くします。

呼吸・換気のモニタリング

カプノグラフィ(EtCO2)

正常カプノグラムの4相構造と、右肩上がりの増強・カーリーサイン(ノッチ)・ベースライン上昇・EtCO2の急低下・フラットラインといった代表的な異常波形の意味を整理しています。

→ カプノグラフィ(EtCO2)波形異常の読み方

パルスオキシメータ(SpO2)

低灌流・体動・マニキュア・異常ヘモグロビンなどの誤差要因と、脈波(プレチスモグラム)の質から数値の信頼性を判断する方法をまとめています。

→ パルスオキシメータ(SpO2)測定誤差の要因と周術期での対応

循環のモニタリング

観血的動脈圧(Aライン)

Aライン関連の記事は、波形の成り立ち → 挿入・セットアップ → 異常時のトラブル対応 → 解析値(FloTrac)の限界、の順に読めるようにしています。

→ 動脈圧波形の基礎 ― 成り立ちと各成分の意味、FloTracへの橋渡し

→ 動脈ライン(Aライン)の挿入介助とセットアップ ― CEの準備と手順

→ 観血的動脈圧(Aライン)モニタリング ― 波形なまりとゼロ点校正のトラブルシューティング

→ 動脈圧波形から読むFloTrac/ビジレオ ― 血圧で分かること・分からないこと

心電図モニタ(ノイズ・波形不良)

術中心電図のノイズを、電気的ノイズ・体動性ノイズ・基線動揺の3系統に切り分ける方法を、電気メス対策も含めて整理しています。

→ 術中モニター心電図のノイズ・波形不良への対応

脳・組織の酸素化(INVOS/NIRS)

近赤外線分光法(NIRS)による局所組織酸素飽和度(rSO2)の考え方と、数値が下がったときにまず確認する要因を整理しています。

→ INVOS/NIRSの見方 ― 脳の酸素はどこで下がったら動くか

麻酔深度・筋弛緩・体温のモニタリング

麻酔深度モニタリング(BIS)

EEGを0〜100に変換する仕組み、目標値40〜60の考え方、生EEG・EMG・SQI・SRの読み方と、電気メスや低体温で数値が乱れる場面を整理しています。

→ 麻酔深度モニタリング(BIS)の基本 ― 数値の意味と、CEが押さえる限界

筋弛緩モニタリング(TOF)

TOFカウント・TOF比(T4/T1)・PTCの意味と、抜管の目安(TOF比0.9以上)、測定を乱す要因を整理しています。

→ 筋弛緩モニタリング(TOF)の基本 ― カウント・TOF比・PTCの読み方とCEの役割

体温管理と加温装置

全身麻酔中に体温が下がるしくみと、中枢温モニタリングの部位、加温方法の使い分けを整理しています。

→ 周術期の体温管理と加温装置 ― 低体温はなぜ起こり、CEは何を見るか

術中神経モニタリング

MEP(運動誘発電位)

MEPモニタリングの原理と、術中の役割・麻酔管理における注意点を解説しています。

→ MEP(運動誘発電位)モニタリングとは?

顔面神経モニタリング

顔面神経モニタリングの目的と術中の役割、麻酔管理で注意すべきポイントをまとめています。

→ 顔面神経モニタリングとは?術中の役割と麻酔管理の注意点

SEP(体性感覚誘発電位)モニタリング

SEPモニタリングの原理、電極配置と刺激条件、TIVA中心の麻酔管理と、血圧・体温・PaCO2など生理学的因子の影響を整理しています。

→ SEPモニタリングのキホン ― 原理・セットアップ・麻酔管理の注意点

反回神経モニタリング(NIM TUBE・甲状腺手術)

甲状腺手術での反回神経モニタリングを、NIM TUBE(EMG気管チューブ)の仕組みと麻酔管理の注意点からまとめています。

→ 甲状腺手術と反回神経モニタリング ― NIM TUBEの使い方

反回神経モニタリングとダブルルーメンチューブ(片肺換気時)

片肺換気が必要な手術で、ダブルルーメンチューブ使用時に反回神経モニタリングの電極をどう貼付するかを整理しています。

→ 反回神経モニタリングとダブルルーメンチューブ(DLT)― 片肺換気が必要な手術での電極貼付

CVP(中心静脈圧)モニタリング

CVP波形の成分(a・c・v波とx・y下行)、高さとゼロ点校正の考え方、輸液反応性の限界を、Aライン系と同じ視点で整理しています。

→ CVP(中心静脈圧)モニタリング ― 波形の読み方と測定トラブルへの対応

人工呼吸のグラフィックモニタとPAV

気道内圧・気流・換気量波形の基本、VCV/PCV/PSVの違い、自発呼吸を温存するPAVの考え方を整理しています。

→ 人工呼吸のグラフィックモニタとPAV ― 波形・換気モード・呼吸努力の見方

複雑な患者のモニタリング

合併症のある患者・状態の悪い患者

EF低下や呼吸機能低下など、複数の要因が重なる患者で、通常のモニタ項目をどう読み、どこで確認を足すかを整理しています。

→ 合併症のある患者・状態の悪い患者のモニタリング ― EF・呼吸機能の読み方と「どこで足すか」

周術期に関わるデバイス管理

麻酔器の始業点検

始業点検で確認する項目を「なぜ見るのか」とセットで解説し、リークテストの考え方と漏れの好発部位を整理しています。

→ 麻酔器の始業点検とリークテスト ― 何を、なぜ、どの順で確認するか

ペースメーカ・ICD(CIED)

電気メス使用時の誤作動リスクと、術前・術中・術後にCEが行う設定変更、非同期モード、マグネット応用のポイントを整理しています。

→ 周術期のペースメーカ管理 ― 電気メス使用時に知っておくべき注意点

除細動器・AED

使用頻度が低いからこそ重要な日常点検、バッテリー・パッド管理、同期モードの考え方、スタンバイ配置のポイントをまとめています。

→ 除細動器・AEDの周術期スタンバイ管理 ― いざという時に機能させるために

これから追加していく予定

  • 経食道心エコー(TEE)の基礎

更新は随時このページからたどれるようにします。